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 このサイトについて
読者のコメン

 

世界には真実に気付いた人達がいる

 
 すべての固定観念と先入観を捨てて、本サイトを虚心坦懐に、かつ注意深く読んで頂ければ、おのずと読者には真実が伝わって来ると思います。それでもまだ読者の中には、一流の大学の医学部を出て、医師の国家試験に合格したような精神科医が、そんなに大きな誤りや間違いを犯す筈はないと信じて、本サイトの主張に対して懐疑的な方もおられるでしょう。本サイトで述べたような精神科医の誤りは、多かれ少なかれ世界中で起きているのです。精神科に限らず、明治以来、日本は医学を欧米から学んできました。精神医学でも欧米におけるやり方をまねてここまでやって来たのです。日本で現在書かれている精神医学や精神薬理の学術論文を見ても、参考文献として挙げられている論文は圧倒的に英語で書かれた外国のものが多いのです。

 欧米でも精神医学のやっていることはどうも変だと気が付く人が少しずつ出てきました。まだ少数派ですが、段々とそう言った人の数が世界で増えて行き、その内、太い流れになって、いずれはメーンストリームになっていくことと思います。

 イギリスの老練なマベリック精神科医で、ボブ・ジョンソン(Bob Johnson)という名前の人が、彼のある著作の中で、精神科医の本音を暴露する、洞察力の鋭いコメントを発しています。
以下にそのコメントを載せます。

 「ー 教授として定着しているような人々は現状維持(status quo)を好む、彼らが上に昇って来られたのは現状という路を上りつめたからだ。変化を叫ぶマベリックは簡単に処分できる。私はこう言ってきた - 木の上まで登りつめたので、今さら、お前は間違った木に登ったと誰にも言われたくないのだ。私は言える限りのことを言ってきた - これから何世代にも渡って、心を病む人を救済するためには、誰かがこのバトンを受け継いで行かなくてはならない。」

 ” - established professors prefer the status quo, since it was through that route that they gained   their ascendancy.  Mavericks who proffer change, can easily be disposed of. The phrase I found    myself using is - having climbed to the top of the tree, they don 't want to be told it's the wrong  tree. My "telling" has gone as far as I can take it - others must now pick up the baton, for  there to be any chance of rescuing whole generations emotional sufferers. "

   "Unsafe at Any Dose" p.60 
    Bob Johnson、Trust Consent Publishing, 2006

 左に表示されているこの本の表紙の写真からは読みづらいかも知れませんが、そこには真実6の検証で取り上げた、アメリカの精神科医ピーター・ブレギンが口癖のように絶えず言い続けている言葉が書いてあります。

 「健康のための警告:精神科薬は害多くて益少なし」
 ("HEALTH WARNING: Psychiatric drugs do more harm than good.")

 同じく真実の検証6で挙げたアメリカのジャーナリスト、ロバート・ウイタカー(Robert Whitaker)の言った言葉も引用されています。

 「今日、一つだけ確かに言えることがある。 それは、現在の統合失調症の薬や、脳内化学に異常があるのだと患者に語っている話を、後世代の人々が振り返って見て、『信じられない』と首を横に振る日がいずれ来るであろうということだ。」
 ”Today we can be certain of only one thing: The day will come when people will look back at our current medicines for schizophrenia and the stories we tell to patients about their abnormal brain chemistry, and they will shake their heads in utter disbelief."

 人類が地球上に生まれてこの方何百万年という月日の中で、また歴史が記録され始めて以来の2~3千年だけを見ても、人類は精神薬などを使わずに生きのびて来ました。精神薬を本格的に使い始めたのはせいぜいここ半世紀かそこら前のことです。精神薬を使うことで人間がより幸福になるどころか、却ってより不幸になっています。日本語の言い古された言葉を使えば、精神薬は百害あって一利なしなのです。長い人類の地球上での歴史の中で、20世紀の半ばから21世紀の今までのわずかな期間、人類は精神薬を試して見ましたが大失敗でした。その愚をそろそろ悟る時です。

 上記のボブ・ジョンソンの書には、もう一つ興味ある、以下の患者へ向けた言葉があります。

 「私はあなたの心を読むことはできません。精神科医でそんなことができる人は誰もいません。あなたの心の中をのぞき込むことさえよくできません。私ができることは、あなたに自分で自分の心の中をのぞいて見るようにお願いするだけです。それがより安全な精神医療、より正気の世界、そして何よりも我々が求めているものである心の平和への鍵になります。」 
 "I cannot read your mind.  No psychiatrist can, nor ever will. I can't even look into it very well.  What I can do is invite you to look into it for me. And this is the key not only to a safer psychiatry, but to a saner world, and indeed to something we all crave beyond anything else - peace of mind."

  "Unsafe at Any Dose" p.73 
   Bob Johnson、Trust Consent Publishing, 2006


 ボブ・ジョンソンは、このサイトでいう真実1真実2の事を言っているに他なりません。

精神科医の方々へ

 現在、精神科医で、精神医療をなりわいとしている方々は、精神医療が現在、社会に対してとんでもない害をもたらしていることから考えると、直ちに精神科医を廃業して頂くのが社会にとっては最も好ましいことではないかと思います。 あなたは精神科医として、今まで自分の患者の何人を自殺で失いましたか。自分の患者が自殺するたびに、あれは精神疾患の故に自殺したんだ、私の薬のせいではないと自分に信じ込ませ、自分を慰めて来ませんでしたか? 

 しかし今さら転業はできない、養わなくてはならない家族がいる、いい生活もしたいということであるのならば、以下の解決案を私は提案します。新規で、精神科は初めてという患者が来た場合には、精神薬を処方するのをやめる。しかし既によそで精神薬を飲み始めていて、薬をすぐに止めることが困難であるような患者が来た場合には、まず減薬の手助けをし、最終的には断薬に持って行くことを目標とする。これは真実6の検証で述べたアメリカの精神科医、ピーター・ブレギンの診療の進め方です。

 人々を不幸にしない、良心的で倫理的な精神医療にするためには、現在の健康保険制度、診療報酬体系、さらには医療制度、また大学医学部での教育体制の抜本的な改革が必要ですが、それには1精神科医が1人で叫んでも何も変わりません。グループで、学会単位で、また医師会の力を借りて、政府や官僚、政治家に働きかけて、何とか抜本的な改革をしないといけません。現状維持派、守旧勢力、既存の制度の下で利益を享受している人達は、改革に対して猛烈な抵抗をすることでしょう。しかしそれを何とか押し切って、変革を実行して行かない限り国民の不幸は続きます。

これから精神科医になろうとしている若い医学生へ

 このサイトで私が説明してきたように、精神科医療は大変な害を人々に与えています。只ほとんどの人がそれに気が付いていないというだけのことなのです。真実1~7の裏には間違った思い込み1~7がある訳ですが、あなた方の先輩精神科医も、間違った思い込みをしていて、真実に気が付いていないことが多いのです。精神薬は確かにいろいろな副作用(リスク)もあるかも知れないが、それを上回る効果(ベネフィット)があるので、精神薬を使うことは正当化されるとほとんどすべての精神科医はいうでしょう。でもその効果たるやが疑わしいのです。患者に薬を投与したあと、患者にピッタリとくっついて密着取材していますか?患者の声をどれ程時間をかけて聞いていますか?患者の予後やその後の人生をどれ程追跡調査していますか? ほとんどの場合、薬に効果があるとする判断は精神科医が勝手に効果があったと思い込んでいるに過ぎないのです。薬で幻覚、妄想を抑えても、力ずくで患者を鎮静化させても、それはその場限りの事であって、結局は長続きしないのです。その内長い目で見ると、患者に副作用が現れます。また患者は健常者と同じように脳の機能を正常に働かせて生活することが困難になります。薬のリスクとベネフィットを天秤に載せて、患者の一生を考えれば、結局リスクの方が大きいのです。こういったことに世界の人が、また日本の人が、そろそろ気が付き始めました。遅かれ早かれそう言った考えが世界の主流になって来ると思います。精神科医療はこれから益々世間の批判の矢面に立たされます。自分のこれからの人生を精神科に託すというのは自分の利己的利益を考えても得策とは言えないでしょう。

製薬会社の方々へ

 精神薬、中枢神経薬には患者にとって目に見えない重大な副作用リスクが内在しています。特に精神症状や神経症状における副作用は服用者自身でなければ本当のことは判らないという困難さを持っています。さらに服用者本人もそれが薬の副作用の結果だと気が付かないことも多いのです。医師は多くの場合、薬は対症療法なので、血圧や糖尿病の薬と同じように、一生飲まなくてはならないと患者には言っています。製薬会社にとっては何と有り難いことでしょうか。しかしながら製薬会社は薬の効果についても、副作用についても、数週間という短期間の臨床試験を行うだけです。市販後の調査もおざなりで、形式的に厚労省の要件を満たしているに過ぎません。長期に渡る臨床試験や市販後調査をして、重大な副作用が現れたら、それで薬がもう売れなくなるという商売上の読みも裏では働いていると思います。重大な副作用を知りながら、厚生労働大臣に報告しなかったら、薬事法違反で訴えられるという法律上の取り極めがあるので、迂闊に長期副作用試験などやりたくないというのが本音でしょう。また裁判上、疑わしきは罰せずという原則がありますから、副作用について疑いの余地のない確固たる証拠が現れるのを製薬会社は嫌うことになります。

 WHO(世界保健機関)の統計では毎年、1年間に世界で80万人以上の人が自殺既遂者として報告されています。さらにこれに加えて自殺未遂者はこの数倍になると言われています。命は取りとめても、自殺企図の後遺症としての身体障害で、その後悲惨な人生を送ることになった人は世界には数えきれない程いるのです。平成25年の日本の公式自殺者数は約2万7千人ですが、実際には平成25年の異状死者の約15万人の中にも極めて多くの自殺者がいたと想像できます。WHOの統計はWHOの加盟国政府が報告して来た自殺者数を合計したものです。日本政府は平成25年の日本の自殺者数は2万7千人と報告していたはずです。1年間の世界の自殺者数80万人というのは完全に過少見積もりです。これとても過少見積もりなのです。前も述べましたが、広島の原爆投下後の5年間で亡くなった人の数は14万人だそうです。原爆は1回限りのことでしたが、自殺者及び異常死者は毎年繰り返し出ています。現在人類が抱える最大の課題なのです。

 本サイトで私が説明したように、精神薬や中枢神経薬がほとんどの自殺で、その原因になっていることが判ってきました。今まで世界の製薬会社は医薬品が自殺を誘発するという事実をひた隠しにしてきました。臨床試験を進める上でも、薬が自殺につながるという事が表に出ないようにいろいろな工夫をしてきています。長期的な副作用試験はやらないというのも、自殺やその他の重大な副作用を発覚させないようにする効果が裏にはあります。

 また自殺だけではありません。精神薬や中枢神経薬は、特に目に見えない精神症状や神経症状上の副作用によって、莫大な数の服用者とその家族を世界中で苦しめているのです。現状では、精神薬、中枢神経薬のさらなる開発は中断すべきです。既にある精神薬や中枢神経薬についても、医薬品添付文書の充実を図り、副作用情報をもっと正直に服用者に知らせるべきです。将来的には最小限に必要なものを除いては、精神薬、中枢神経薬は市場から撤退させるのが 望ましいと思います。世界が精神薬や中枢神経薬の危険性について大分目覚めてきました。世界が黙っていません。長い目で見れば、世論の風向きも徐々に変わっていきます。大塚製薬が抗精神病薬のエビリファイ(一般名:aripiprazole)の開発販売で世界的に莫大な売り上げと利益をあげましたが、あれは極めて異例のことで、同じ柳の下にドジョウはいないと考えるべきです。いずれにせよ単に一企業の売上や利益を超えた、より高い次元で、薬が人類の幸福につながっているか、人類に不幸をもたらしているかを企業の最終判断基準とすべきです。

精神科の患者及び精神薬の服用者の方々へ

 精神科にすでにかかっていて、精神薬も既に飲んでいる方々及びその家族の方々は薬の効用(ベネフィット)と副作用(リスク)についてとことん研究する必要があります。薬を飲み始めた後に、何か今までとは違う異常な精神症状、神経症状、身体症状が現れたのであれば、それはほとんどの場合薬の副作用と考えた方がよさそうです。副作用ではないかと精神科医に相談すると、精神科医はそれを否定することが多いと思います。そんな副作用など滅多にないよとか、副作用が出るとすればそれは薬を飲み始めたばかりの時だけだとか精神科医は言って来ますが、すべて根拠のない希望的観測です。真実1真実2がありますから、患者が心の中でどう感じているか何も判っていないのです。従って医者に聞いても何も判りません。頼れるのは自分だけです。心の中でどう感じているのか、どう思っているのか、さらには自分の神経や体が今どういう状態にあるのか、それを知っているのは患者や服用者本人のみです。残念ながら減薬・断薬を手伝ってくれる精神科医は日本ではほとんどいません。自分でいろいろ試しながら、試行錯誤して行くしかありません。しかし急激に減薬したり、断薬したりすることは危険です。薬の種類、今までの服用量と服用期間にもよりますが、減薬・断薬に成功するには気の遠くなるような年月がかかると考えて下さい。3歩前進2歩後退で良いと思って進めるしかありません。

 真実1及び真実2として私が表現しているように、心の中で感じる事は本人しかわかりません。特に薬を飲んだあとに現れる変化が重要です。患者や精神薬服用者の方は、薬を飲んだ後に経験した精神症状、神経症状、身体症状の変化について声を大にして世間に伝えて欲しいと思います。皆さんが語る事によってのみ、世間は精神科や向精神薬の悪さ加減を知ることができるのです。勇気を持って真実を語りましょう。多くの人が救われます。世界が人間にとってより良いものとなります。



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