精神科の真実




        

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 真実4   例外的な場合を除いて、精神科医の行なう治療はもっぱら薬物療法であって、精神療法は無きに等しい。
    間違った思い込み4
精神科の治療では薬物療法だけではなく、効果のある精神療法も行なわれる。

精神療法について


 町の本屋の棚には、メンタルヘルスや精神医療について、一般読者を対象に精神科医が書いた本が何冊も並んでいます。どれを見ても本の初めの部分には、精神科では精神療法と薬物療法の2本立てで治療を行っていると書いてあります。インターネット上にある、精神科クリニックのホームページにも同じように、治療には精神療法と薬剤療法の両方を使っていると書いてあるのをしばしば見かけます。。

 
これは素人向けの本ばかりではありません。大学医学部で精神医学を学ぶような学生に向けた本にも、精神科の治療は精神療法と薬物療法の2本立てとやはり初めに書いてあります。しかしそういった本の精神療法について書いた部分を詳しく見ると、実に貧弱な内容の一般論しか書いてありません。     

 ちなみに、日本の大学の医学部精神科には、どこの医学部精神科でも使っているような標準的な教科書というようなものはありません。各教授は自分の好みで、好き勝手な本や資料を使って、好き勝手なことを授業で教えています。言い換えれば、模範とすべき標準がないということになります。。精神科医は診療でどんなことをやっても、咎められません。基準から外れているとして批判できるような基準がそもそもないのです。

 精神療法とは英語ではpsychotherapy(サイコセラピー)と言いますが、talk therapy(トーク・セラピー)ともよばれています。医師と患者が話をすることによって、心の病気が癒され、治るという主張です。医師の資格を持たない、臨床心理士とかカウンセラーと呼ばれる人達が普段やっている業務と同じです。精神療法と心理療法はいずれも英語ではpsychotherapy(サイコセラピー)と言い、同義語です。但し、以下に説明するように、精神療法のまねごとを診察でやったとしても、精神科の診察では臨床心理士ほど時間をかけることはありません。話すだけで心の病気が治ったら、正にマジックです。それで治るような心の病気であったのなら、そもそも初めから病気と言えるようなものではなかったのでしょう。

 薬物療法では、こういう名前の、あるいはこういう種類の薬を飲んだら、こういう効果があったと主張する論文は山ほどあります。これこそEBM(evidence-based medicine) - 証拠に基づく医療 - であると一見科学的であることを装うことがあります。ところが精神療法については、具体的にどういう精神療法をやったら、患者はこう改善したという具体的症例を挙げた論文は何もありません。EBMなどまるでないのです。たまに精神療法の結果、患者はこうよくなったという論文がありますが、よく吟味してみると、やったという精神療法の具体的な中身については何も記述がありません。若し仮に、精神療法の効果があったと証言する患者がこの世の中にいたとしても、それは所詮プラセボ効果の域を出ないものでしょう。

 今はやりの認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy - CBT)でも同じです。認知行動療法も精神療法の一種と考えられますが、認知行動療法で具体的にどんな認知の歪みを、どう変えたのかという具体的な内容の説明は論文にはありません。ただ認知行動療法を行ったというだけで中身がさっぱり判りません。ごく最近、資格を持つ医師が行えば、日本の健康保険の下でも認知行動療法を受けられるという規則改正がありましたが、充分訓練を受けて、認知行動療法ができるといえる医師は日本全国さがしても極めて稀です。健保規則の改正があってから、わずか週末に1日だけの研修を受ければ、認知行動療法の診療報酬をもらえるようになったために、認知行動療法ができると主張する精神科医の数が若干増えて行くかも知れません。

                        独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
                        (ここでCBTの研修が受けられる)

 精神分析療法(psychoanalysis)も精神療法の一つと考えられます。オーストリアの精神科医、ジークムント・フロイト(Sigmund Freud) (1856年~1939年)が創始したというのは余りにも有名です。歴史的には欧米で一時流行していた時代もあったようですが、現代では欧米でもすたれています。すたれた理由はいろいろあると思いますが、とどのつまり、精神分析をやったところで心の病を癒す効果はないということに尽きると思います。

 ロンドンに本部をおく国際精神分析学会(International Psychoanalytical Association - IPA)
がかなり厳密に細部にわたって精神分析を行う上でのルールを定めています。精神分析を行えるのはIPAに認定された精神分析家(psychoanalyst)でなくてはならない、週4回以上、1回45分~50分のセッションを、患者を寝椅子(カウチ)に横たわらせ、分析家は患者の見えないところに座ってやらなくてはならないなどです。一回のセッションの料金も安くはないでしょう。こういったセッションを少なくとも3年位は続けなくてはなりません。そんなことのできる患者は富裕層で、かつ余程時間の余裕のある人しかいません。健康保険の対象にももちろんなりません。

 日本には、IPAのやり方を守って、IPAに精神分析家として認定された人達で構成する、IPA日本支部とでも呼ぶべき日本精神分析学会(Japan Psychoanalytical Associatiom)がありますが、IPAが認定した精神分析家の数は日本全国でも極めて少数しかいません。顧客として彼らのもとに来る患者も少なく、それだけでは生活できないので、彼らは通常の精神科保険診療も別途やっているようです。これとは別に、IPAのルールから離れ、日本独自に精神分析療法を進めて行こうとする日本精神分析協会(Japan Psychoanalytic Society)というのがあります。しかしこれとても少人数でやっていて、日本の精神療法の分野ではマイナーな存在です。

 これ以外にも、非薬物療法、すなわち精神療法の分野では○○療法と呼ばれるものが日本にはたくさんあります。外国でやっていることをまねしたものが多いですが、中には日本で考え出されたものもあります。

 あの先生は精神療法の大家だ、精神療法がうまいなどとレッテルを貼られた精神科医がたまにいますが、よくよく調べてみると、そういっているのは仲間の精神科医だけである場合ばかりです。患者が、あの先生の精神療法で私は救われた、私は心の病気が治ったというのを、私は未だ聞いたことがありません。真実1は普遍の真理です。患者が心の中でどう感じているのか判らないのに、精神療法なるもので患者をうまく治療できるはずがありません。
 精神科における精神療法の部分だけを取り出して、それを独立させて患者と面接してトーク・セラピーを行う人を心理療法士と呼んでいます。 日本臨床心理士資格認定協会の認定試験に合格すれば臨床心理士の資格をもらえます。精神科のように日本の医療保険適用がありませんので料金はバラバラです。病院や診療所に所属して、精神科に来る患者を対象にカウンセリングを行うことが多いようです。カウンセリングと言っても実際は患者の話をもっぱら聞くだけです。 これを「傾聴」と彼、彼女らは呼んでいます。どこまで効果があるのか、これも精神科の精神療法と同じで、効果があったとする患者の証言や報告がありません。療法を施す側の、効果があるのではという希望的観測に基づいた思い込みである場合が多いと思います。只、精神科医のやる精神療法よりも長く時間をとってやってくれますし、何と言っても精神科と違って、危険な薬を処方して来ないのが救いです。 


診療報酬の罠

 日本の健康保険制度における医療報酬の設定方法が精神科医療のあり方に重大かつ深刻な影響を与えています。精神科では初診の場合には30分診察しないと、医師は初診診察料をもらえません。ところが第2回目以降の診察では、5分以上診察すれば1回分の診察料をもらえます。診療録(カルテ)に診察した分数を書いて、何分診察しましたと健康保険の支払機関に自己申告すれば(診療報酬明細書、いわゆるレセプトを使って)、それをもとに健康保険から医師に報酬が支払われます。初診時は別にして、5分診察すれば1回分の診察料をもらえるのです。15分、20分、30分と診察したところで、5分間の診察の場合の料金と変わらないのです。医師にしてみれば、1人の患者に費やす診察時間を5分かそこらに抑えて、1日に診察する患者の数をできるだけ多くした方が経済的に得なのです。「医は算術」とは昔から言い古された言葉です。

                  医科点数表の解釈 平成26年4月判 発行 社会保険研究所
                  第8部 精神科専門療法 p.604
                  (レセプトの審査機関でも使われている、もっとも信頼できる診療報酬に
                   関する本。精神科入院やその他の診療についての記述もありりますが、
                   本サイトでは通院精神療法のみを論じています。)

 たった5分間の面接で精神療法ができると思いますか?どんな薬の処方箋を書くか、次回の診察はいつにするか等の話をするだけで5分くらいはすぐ経ってしまいます。実は5分でもまだ改善された方なのです。平成18年の診療報酬改定までは、その5分という縛りさえなかったのです。診察時間は1分でも、2分でも3分でも精神科医師は1回分の診察料をもらえたのです。それじゃあんまりだというので、平成18年の診療報酬改定で5分以上診察をしなくてはならないと改定されたのです。この本で使われている「通院・在宅精神療法」という言葉も欺瞞的です。ほとんどの場合、精神療法と呼べるものは何も行われていないからです。精神療法などとは呼ばずにただ「診察料」と呼べばいいのです。

 若しあなたが外来患者として精神科に通っているとしましょう。診察に行くのは平均すると2~4週間に一回です。あなたの精神科医は1人の患者につき1回5分から10分程度の面接時間をとるとすると、1日8時間働いて、1日に診察する患者の数は多い場合には40~50人にもなります。5~10分の間にはカルテにも書き込まなくてはなりません。充分内容があり、意味のあることをカルテに記入している時間さえありません。あなたと精神科医が合うのは2~4週間に1回です。精神科医は毎日違う患者を診ています。1人の精神科医が常時見ている患者数は合計すると4~500名に及ぶかもしれません。患者一人一人のことを精神科医はよく覚えている筈がありません。カルテを見ても、カルテには十分な記録はありません。

 しかし若し仮に、健康保険診療報酬制度を変えて、もっと精神療法に時間をかけられるようにしたとしても、精神療法によって患者の状態をもっとよくすることができると信じている医師はほとんどいないでしょう。日本の大学の医学部精神科では体系的な精神療法など何も教えていません。薬物治療のことばかり教えています。日本の精神科医でまともに精神療法ができる人などほとんどいないと言っていっても過言ではないでしょう。精神療法をやっているふりをする精神科医はいますが、患者への効果は何ら厳密に検証されていません。

 それが真相なのに、精神科に行けば、精神療法と薬物療法が両方受けられると患者に言いふらし、患者もそうなんだろうと思い込んで、精神科につい足が向いてしまうのです。「羊頭狗肉」の商法です。「看板に偽りあり」も甚だしい。刑法上の詐欺の定義にピッタリと当てはまります。そう言った詐欺を、政府は健康保険の診療報酬という形でお墨付きを与えて許しているのです。

 精神科医から薬物療法を取り上げたら、彼らには何も残りません。彼らの生計が成り立つのは薬剤療法があるからなのです。彼らの生活がかかっているのです。ですから精神科医は薬の悪口をいいません。薬の副作用については副作用なんかめったにないと言い張るのです。製薬会社の言うがままに、製薬会社のMRがせっせと運んでくる情報を信じて、相変わらず処方箋を書き続けるのです。製薬会社と精神科医は運命共同体です。

 薬を出せなかったら精神科医は商売上がったりです。薬を出せないのであれば、臨床心理士と同じになってしまいます。薬がなければ彼らは無力です。医師であればこそ、収入も社会的地位も臨床心理士と比べずっと高いのです。社会や国が精神科医に与えてくれた処方権という特権は、是が非でも放棄したくない既得権です。精神科医は薬物療法を止めるわけにいかないのです。また、医師と言っても、自分は薬を出すことしか出来ないということを思慮深い精神科医はよく知っている筈です。ですから、患者が薬の副作用の話を持ち出すと、精神科医が不機嫌になったり、むきになって怒り出すといったことはよく聞く話なのです。裏には彼らの深層心理があります。

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 以下はある雑誌で見つけたある精神科医の告白。

 
「精神科の場合は薬以外に売るものがない。とおっしゃるけど、悪魔に魂を売ることはできるよ」

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